こんにちは。豊栄キリスト教会牧師の近 伸之です。
まったくアナウンスもないままに、トップ記事に、私が兼牧している村上教会の会堂建築趣意書を掲載してしまいました。
そんな中、ブログをよく見ていてくださるという千葉県のKさんから会堂献金へのご協力をいただきました。ありがとうございます。
会堂献金に限らず、今までも、兵庫県のKさんはじめ、多くの方からささげものを送っていただきました。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。なんか
催促しているような感じに聞こえたらすみません。
村上教会の会堂献金は、現在、献金目標額400万円のうち、2%くらい集まっております。
献金者には領収証とニュースレター、そして
あわよくばもう一回ということで振込用紙も送らせていただきます。
どうかお祈りをよろしくお願いいたします。週報は
こちらです。
聖書箇所 『創世記』19章1-38節
1 そのふたりの御使いは夕暮れにソドムに着いた。ロトはソドムの門のところにすわっていた。ロトは彼らを見るなり、立ち上がって彼らを迎え、顔を地につけて伏し拝んだ。2 そして言った。「さあ、ご主人。どうか、あなたがたのしもべの家に立ち寄り、足を洗って、お泊まりください。そして、朝早く旅を続けてください。」すると彼らは言った。「いや、わたしたちは広場に泊まろう。」3 しかし、彼がしきりに勧めたので、彼らは彼のところに向かい、彼の家の中に入った。ロトは彼らのためにごちそうを作り、パン種を入れないパンを焼いた。こうして彼らは食事をした。4 彼らが床につかないうちに、町の者たち、ソドムの人々が、若い者から年寄りまで、すべての人が、町の隅々から来て、その家を取り囲んだ。5 そしてロトに向かって叫んで言った。「今夜おまえのところにやって来た男たちはどこにいるのか。ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ。」6 ロトは戸口にいる彼らのところに出て、うしろの戸をしめた。7 そして言った。「兄弟たちよ。どうか悪いことはしないでください。8 お願いですから。私にはまだ男を知らないふたりの娘があります。娘たちをみなの前に連れて来ますから、あなたがたの好きなようにしてください。ただ、あの人たちには何もしないでください。あの人たちは私の屋根の下に身を寄せたのですから。」9 しかし彼らは言った。「引っ込んでいろ。」そしてまた言った。「こいつはよそ者として来たくせに、さばきつかさのようにふるまっている。さあ、おまえを、あいつらよりもひどいめに会わせてやろう。」彼らはロトのからだを激しく押しつけ、戸を破ろうと近づいて来た。10 すると、あの人たちが手を差し伸べて、ロトを自分たちのいる家の中に連れ込んで、戸をしめた。11 家の戸口にいた者たちは、小さい者も大きい者もみな、目つぶしをくらったので、彼らは戸口を見つけるのに疲れ果てた。12 ふたりはロトに言った。「ほかにあなたの身内の者がここにいますか。あなたの婿やあなたの息子、娘、あるいはこの町にいるあなたの身内の者をみな、この場所から連れ出しなさい。13 わたしたちはこの場所を滅ぼそうとしているからです。彼らに対する叫びが【主】の前で大きくなったので、【主】はこの町を滅ぼすために、わたしたちを遣わされたのです。」14 そこでロトは出て行き、娘たちをめとった婿たちに告げて言った。「立ってこの場所から出て行きなさい。【主】がこの町を滅ぼそうとしておられるから。」しかし、彼の婿たちには、それは冗談のように思われた。15 夜が明けるころ、御使いたちはロトを促して言った。「さあ立って、あなたの妻と、ここにいるふたりの娘たちを連れて行きなさい。さもないと、あなたはこの町の咎のために滅ぼし尽くされてしまおう。」16 しかし彼はためらっていた。すると、その人たちは彼の手と彼の妻の手と、ふたりの娘の手をつかんだ。──【主】の彼に対するあわれみによる。そして彼らを連れ出し、町の外に置いた。17 彼らを外のほうに連れ出したとき、そのひとりは言った。「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。この低地のどこででも立ち止まってはならない。山に逃げなさい。さもないと滅ぼされてしまう。」18 ロトは彼らに言った。「主よ。どうか、そんなことになりませんように。19 ご覧ください。このしもべはあなたの心にかない、あなたは私のいのちを救って大きな恵みを与えてくださいました。しかし、私は、山に逃げることができません。わざわいが追いついて、たぶん私は死ぬでしょう。20 ご覧ください。あそこの町は、のがれるのに近いのです。しかもあんなに小さいのです。どうか、あそこに逃げさせてください。あんなに小さいではありませんか。私のいのちを生かしてください。」21 その人は彼に言った。「よろしい。わたしはこのことでも、あなたの願いを入れ、あなたの言うその町を滅ぼすまい。22 急いでそこへのがれなさい。あなたがあそこに入るまでは、わたしは何もできないから。」それゆえ、その町の名はツォアルと呼ばれた。23 太陽が地上に上ったころ、ロトはツォアルに着いた。24 そのとき、【主】はソドムとゴモラの上に、硫黄の火を天の【主】のところから降らせ、25 これらの町々と低地全体と、その町々の住民と、その地の植物をみな滅ぼされた。26 ロトのうしろにいた彼の妻は、振り返ったので、塩の柱になってしまった。27 翌朝早く、アブラハムは、かつて【主】の前に立ったあの場所に行った。28 彼がソドムとゴモラのほう、それに低地の全地方を見おろすと、見よ、まるでかまどの煙のようにその地の煙が立ち上っていた。29 こうして、神が低地の町々を滅ぼされたとき、神はアブラハムを覚えておられた。それで、ロトが住んでいた町々を滅ぼされたとき、神はロトをその破壊の中からのがれさせた。30 その後、ロトはツォアルを出て、ふたりの娘といっしょに山に住んだ。彼はツォアルに住むのを恐れたからである。彼はふたりの娘といっしょにほら穴の中に住んだ。31 そうこうするうちに、姉は妹に言った。「お父さんは年をとっています。この地には、この世のならわしのように、私たちのところに来る男の人などいません。32 さあ、お父さんに酒を飲ませ、いっしょに寝て、お父さんによって子孫を残しましょう。」33 その夜、彼女たちは父親に酒を飲ませ、姉が入って行き、父と寝た。ロトは彼女が寝たのも、起きたのも知らなかった。34 その翌日、姉は妹に言った。「ご覧。私は昨夜、お父さんと寝ました。今夜もまた、お父さんに酒を飲ませましょう。そして、あなたが行って、いっしょに寝なさい。そうして、私たちはお父さんによって、子孫を残しましょう。」35 その夜もまた、彼女たちは父に酒を飲ませ、妹が行って、いっしょに寝た。ロトは彼女が寝たのも、起きたのも知らなかった。36 こうして、ロトのふたりの娘は、父によってみごもった。37 姉は男の子を産んで、その子をモアブと名づけた。彼は今日のモアブ人の先祖である。38 妹もまた、男の子を産んで、その子をベン・アミと名づけた。彼は今日のアモン人の先祖である。
序.
敬和学園大学の新井明学長がよく言っていた言葉に、「
敬和学園大学は、木を育てるように人を育てる」というのがありました。
この場合の木というのは、自然に生えている木のことではなく、人間が一本一本地面に植えていく木のことを指しています。
教育というのは、木を植えて、肥料をやり、水をやる、それを毎日続けるように、手塩をかけて育てていくこと、それは人も同じだ、と。
「家庭」という言葉があります。欧米からの留学生が興味深いことを言っていました。「家庭」という言葉は日本にしかないそうです。
英語に「family」という言葉がありますが、これは「家庭」ではなくて、「家族」である。
また同じく英語で「home」という言葉があるが、これも「家庭」ではなくて、「今人が住んでいる家」という意味にすぎない。
家庭的な雰囲気を表すときに使う「アットホーム」という言葉は、和製英語と言って、日本人が作った英語だそうです。
アメリカ人に「アットホーム」と言っても、単に「家にいる」という意味で、暖かな雰囲気というニュアンスは伝わらない、ということでした。
面白いなあと思いました。日本人も外国人も家族を大切にしますが、「家庭」という言葉は、日本にしかないのだということ。
日本人は、まさに木を育てるように人を育てるというのが、言葉に表れているのです。庭というはまさにそうじゃないですか。
庭に花を植え、木を剪定し、美しく整えていくように、子どもたちを大事に大事に育てていくのが、家庭なんだというわけです。
今日の聖書箇所は、聖書を読んだことがない人でも「ソドムとゴモラ」の話だというと、あっ聞いたことがあるという有名な場面です。
一見、罪にあふれた町へのさばき、という暗い事実しか見えません。しかしその背後にあるひとつのメッセージを学びましょう。
それは、まさに「家庭」を作ることを軽んじていたロトの過ち、そしてそれでもなお彼を愛し、命を助けてくださった神のあわれみです。
続きを読む