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2014.10.19「愛は関心」

週報はこちらです。

聖書箇所 ヨハネの手紙 第一4:7-12
 7 愛する者たち。私たちは、互いに愛し合いましょう。愛は神から出ているのです。愛のある者はみな神から生まれ、神を知っています。
8 愛のない者に、神はわかりません。なぜなら神は愛だからです。
9 神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。
10 私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。
11 愛する者たち。神がこれほどまでに私たちを愛してくださったのなら、私たちもまた互いに愛し合うべきです。
12 いまだかつて、だれも神を見た者はありません。もし私たちが互いに愛し合うなら、神は私たちのうちにおられ、神の愛が私たちのうちに全うされるのです。

序.
 今日の午後は、毎年恒例の教会バザーを開催します。
「そうだ、今年のバザーはレジを使おう」と思い立ち、急いで取り寄せました。

事務室の隅でいじっていたところ、ある方から「先生も好きですね」と言われました。
確かにたかがバザーにレジを用意する必要はないかもしれません。しかし、たかがバザー、されどバザー
10年以上毎年休まずに開催してきて、バザーに来てくださった方は500人以上になると思います。
そういう方がどういうものを好んで購入していかれるのか、レジを使えばすぐにわかります。
たとえば10円の品が思ったほど売れていなければ、じゃあもうちょっと商品を厳選しよう。
逆に100円の品が全然売れなかったとなれば、ではもう少し値段を下げて、となります。

1.
 ひとつの小さなレジを通して、お客様に発することのできるメッセージは、「私たちはあなたに関心がある」ということです。
商品がどれだけ売れたかだけを知りたいのであれば、必ずしもレジは必要ありません。
しかしその人が何をここで買ってくださったのかをレジは教えてくれます。
そしてレジ越しに、私たちはもっと「関心」のやりとりをすることができます。
その人がどんな人生を送ってきたのか。また今どんなことを課題として持っておられるのか。
それは、今日の短いやりとりでわかるような薄っぺらいものではないでしょう。
無言でやってきて、無言で去っていかれる方もおられます。
しかし今日、私たちはあなたの人生に関心がありますというメッセージを、バザーを通して人々に送ることができたらと願います。
聖書を通して神が私たちに私たちに与えてくださっているメッセージも同じです。
「わたしはあなたに関心を持っている。なぜなら、あなたをつくったのはわたしだから。
だからわたしはあなたのためにひとり子を十字架につけるのだ。」

2.
 「神」という言葉を聞いたときに、日本人はふたつのものを想像します。
ひとつは、天照大神に代表される、八百万の神。もうひとつは、「目には見えねどもそこにおはします」と言われる、名前のない神。
一方は明るく、一方は暗い、しかしそのどちらの神も、人間に関心を持っていません。
供え物をしたときに限り、恵みを与えてくれます。あるいは何か悪いことをしたらバチをあてます。
気まぐれで、得体の知れない日本の神は、基本的に人間に関心を持っていません。
それは、この神々は人間が作り出した存在だからです。
むかし外国でこんな実験が行われました。
生まれたとき、すでに親に捨てられていた子どもたちに、自分の母親の姿を想像して似顔絵を描かせるというものです。
子供たちはどんな母親の顔を描いたでしょうか。優しくて、こんなお母さんならいいなという暖かい絵でしょうか。
答えは逆です。まるで悪魔のように恐ろしい顔に描いた子ばかりでした。

3.
 これと同じことが、日本人の宗教観にも言えるのです。
生まれたとき親に捨てられた子どもたちは、自分に関心など持っていない親の姿をイメージします。
そして本当の神を知らない日本人もまた、人間に関心がなく、高いところから人間を眺めているだけの神をイメージします。
しかしどうか今日、本当の神の姿を知ってください。聖書には真っ先にこう書いてあります。「はじめに、神が天と地を創造した」。
まことの神は、天地を創造し、自然を創造し、時間や法則も創造されました。
それらはすべて、人間が生きていくための環境を整えてくださったのです。
子どもの生まれる前からベビーベッドやおもちゃを買い揃えて、誕生を待ち受ける親にまさって、まことの神は私たちは愛しておられます。
本当の神は、私たちの父であり、母です。
私たちに関心を持ち、私たちひとり一人を個性ある存在として見つめてくださり、今も愛していてくださるお方です。
本当の神は、あらゆることを通して、「わたしがあなたをつくった。だからわたしはあなたのすべてに関心がある。」
そのように語りかけておられるお方です。

結.
 そして神は、その言葉のとおりに愛を示してくださいました。イエス・キリストが私たちのために十字架にかかってくださったことがそうです。
私たちの罪の身代わりとなってくださり、いのちを捨ててくださいました。それによって、私たちに愛がわかったのです。
本当の神は、私たちを作ってくださったお方です。私たちに関心をもち、私たちが愛をうけとって生きていくことを心から願っておられます。
そのためにご自分のひとり子、イエス・キリストを十字架にかけてくださったのです。
どうか、ひとり一人がこのイエス・キリストの愛をかみしめましょう。
そして、今日午後に来てくださる方々の心と人生に、私たちも関心を持とうではありませんか。
posted by 近 at 17:23 | Comment(0) | 2014年のメッセージ
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