めったに遭遇しない、ある意味タイミングの悪すぎる謝罪広告に出会ったので、スクリーンショットを撮ってみた。

「この度、私たちフォルクスワーゲンは、
クルマづくりにおいて最も重要な部分である、“お客様からの信頼”を傷つけてしまいました。
この場を借りて、深くお詫び申し上げます。」
うむ、殊勝な心がけぢゃ。

「問題となっている[不正]ソフトを搭載したディーゼルエンジンモデルの日本への正規輸入車両はございません。」
・・・・えっ?隣のニュースに「VW 国内の36台に不正ソフト」とありますが・・・・。

「また、フォルクスワーゲン車のガソリンエンジンへは、一切[不正]ソフトは搭載されておらず、
今回の問題、及び一切不正な対策はしておりません。安心してお乗りください。」
いやいや、安心してお乗りできません。
ニュースを見ると、アメリカで違法ソフトを指摘されているディーゼルエンジン車のうち、230台が日本に並行輸入されている。
そのうちの36台で見つかったということらしいので、「正規輸入車両にはない」というのは必ずしも嘘ではないのかもしれない。
だが、こんな誤解を招くような謝罪文だったら、はじめから出さない方がよかったのではないか。
最初の文が、結構心に響いただけに残念である。
牧師の中にも、唇は滑らかでも平気で嘘をつく人がいる。自分の弱さを認めることのできない人が、平気で嘘をつく。
そしてその弱さを隠すために、嘘をつき続ける。それが権威主義であり、イエスがパリサイ人たちを批判されたものだ。
「私が弱いときにこそ、私は強いのです」と告白したパウロにならうものとなりたい。