最近の記事
(02/02)2025.2.2主日第二礼拝のプレミア公開
(01/31)2025.1.26「一つになってともに生きる」(詩133-134)
(01/24)2025.1.19「綱は断ち切られた」(詩129:1-8)
(01/17)2025.1.12「祝福の秘訣」(詩128:1-6)
(01/10)2025.1.5「終わりの時代は恵みの時代」(ルカ21:1-19)
(01/31)2025.1.26「一つになってともに生きる」(詩133-134)
(01/24)2025.1.19「綱は断ち切られた」(詩129:1-8)
(01/17)2025.1.12「祝福の秘訣」(詩128:1-6)
(01/10)2025.1.5「終わりの時代は恵みの時代」(ルカ21:1-19)
2020.12.27主日礼拝説教「感謝せずにはいられない」(ルカ17:11-19)
週報のPDF版はこちらです
序.
まず12節の前半をもう一度お読みします。「ある村に入ると、ツァラアトに冒された十人の人がイエスを出迎えた。
「ある村に入ると」とありますが、実際には「ある村に入ろうとしたら」と訳すべきでしょう。
なぜならツァラアトに冒された人は、自分の町や村からも追い出されて、外側に隔離されて暮らさなければならなかったからです。
ツァラアトという病気は、別の翻訳では「重い皮膚病」と訳されていますが、実際にはただ皮膚だけが冒されるものではなかったようです。
それが正確にはどんな病気であったのか、今ではわかりませんが、少なくともそれにかかった人は社会から締め出される、恐ろしい病でした。
同じ村の人々と一緒に住むことも許されず、「私は汚れている、汚れている」と叫びながら、生きていかなければなりませんでした。
このツァラアトに冒された10人が、遠く離れた所に立ち、声を張り上げてイエスに叫んだのも、そんな厳しいきまりがあったからです。
続きを読む
2020.12.20主日礼拝説教「羊飼いのように」(ルカ2:1-20)
こんにちは、豊栄キリスト教会牧師の近 伸之です。
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』2章1-20節
序.
今日はいよいよ待降節第四週、今年は新型コロナウイルスの影響により、当教会自慢の豪華な祝会が開催できませんが、
湯気を立てている温かいスープや、教会員のもてなしの心にあふれているオードブルがなくても、私たちは幸いな礼拝が与えられています。
天の父なる神さまは、すべての人が笑顔になれるように、とっておきのプレゼントをこの日、この世界に贈ってくださいました。
それが、飼い葉おけに寝かされたみどりご、そして私たちの救い主であるイエス・キリストです。
続きを読む
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』2章1-20節
序.
今日はいよいよ待降節第四週、今年は新型コロナウイルスの影響により、当教会自慢の豪華な祝会が開催できませんが、
湯気を立てている温かいスープや、教会員のもてなしの心にあふれているオードブルがなくても、私たちは幸いな礼拝が与えられています。
天の父なる神さまは、すべての人が笑顔になれるように、とっておきのプレゼントをこの日、この世界に贈ってくださいました。
それが、飼い葉おけに寝かされたみどりご、そして私たちの救い主であるイエス・キリストです。
続きを読む
2020.12.13主日礼拝説教「信仰とは忠実」(ルカ17:5-10)
こんにちは、豊栄キリスト教会牧師の近 伸之です。
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』17章5-10節
序.
先週、メッセージで語らせて頂いたところですが、イエス様は弟子たちのほうを振り向いて、こう言われました。
「兄弟が罪を犯したなら、戒めなさい。そして悔い改めるなら、赦しなさい。
一日に七回あなたに対して罪を犯しても、七回あなたのところに来て、『悔い改めます』と言うなら、赦しなさい」。
私も約二十年間の牧会の中で、この言葉が刃のように突き刺さることを何度か経験してきました。
それらの出来事は、いまも私の心に小さな痛みを与えています。
「悔い改めたのだから赦さなければならない」という思いと、
「悔い改めたのなら、どうして同じことばかり繰り返すのか。本当に赦すべきだろうか」
そんな思いが交錯し、涙を流しながら、神さまの前に祈ったこともありました。自分自身に、愛が足りないことが心に迫りました。
続きを読む
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』17章5-10節
序.
先週、メッセージで語らせて頂いたところですが、イエス様は弟子たちのほうを振り向いて、こう言われました。
「兄弟が罪を犯したなら、戒めなさい。そして悔い改めるなら、赦しなさい。
一日に七回あなたに対して罪を犯しても、七回あなたのところに来て、『悔い改めます』と言うなら、赦しなさい」。
私も約二十年間の牧会の中で、この言葉が刃のように突き刺さることを何度か経験してきました。
それらの出来事は、いまも私の心に小さな痛みを与えています。
「悔い改めたのだから赦さなければならない」という思いと、
「悔い改めたのなら、どうして同じことばかり繰り返すのか。本当に赦すべきだろうか」
そんな思いが交錯し、涙を流しながら、神さまの前に祈ったこともありました。自分自身に、愛が足りないことが心に迫りました。
続きを読む
2020.12.6主日礼拝説教「何度でも戒め、何度でも赦す」(ルカ17:1-4)
こんにちは、豊栄キリスト教会牧師の近 伸之です。
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』17章1-4節
序.
教会暦では先週からアドベントに入り、今日はその第二週です。四本の燭台のうち、ふたつをこうして灯しています。
本当は28本くらい燭台を並べて、毎日一本ずつともして盛り上げたいところですが、昔から4本、または当日含め5本と決められています。
古の教会では、アドベントの四週間それぞれにはテーマも決められていて、礼拝説教もそれに即したメッセージが語られていたそうです。
少し紹介しますと、第一週のテーマは希望、第二週は平和、第三週は愛、第四週は喜びとなっています。
今日はあえて、クリスマスに関連した聖書箇所ではなく、アドベント第二週のテーマである「平和」をおぼえながらみことばを共に味わいましょう。
「平和」といっても、国際平和ではなく、「神との平和」、そして神との平和をいただいたクリスチャン、兄弟姉妹同士の「平和」についてです。
続きを読む
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』17章1-4節
序.
教会暦では先週からアドベントに入り、今日はその第二週です。四本の燭台のうち、ふたつをこうして灯しています。
本当は28本くらい燭台を並べて、毎日一本ずつともして盛り上げたいところですが、昔から4本、または当日含め5本と決められています。
古の教会では、アドベントの四週間それぞれにはテーマも決められていて、礼拝説教もそれに即したメッセージが語られていたそうです。
少し紹介しますと、第一週のテーマは希望、第二週は平和、第三週は愛、第四週は喜びとなっています。
今日はあえて、クリスマスに関連した聖書箇所ではなく、アドベント第二週のテーマである「平和」をおぼえながらみことばを共に味わいましょう。
「平和」といっても、国際平和ではなく、「神との平和」、そして神との平和をいただいたクリスチャン、兄弟姉妹同士の「平和」についてです。
続きを読む
2020.11.29主日礼拝説教「生きよ」(エゼ16:1-8)
こんにちは、豊栄キリスト教会牧師の近 伸之です。
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
新型コロナウイルスのおかげで、クリスマスの諸集会も軒並み中止。せめてクリスマスらしさをということで燭台を新しくしました。

▲カメヤマローソクの直営ショップで税込み10450円でした。届いたらけっこうデカかったです。
ただ、キャンドルから出るススや、気化したロウが冷やされて床が滑りやすくなるといったことも頭を悩ませる今日この頃。
そこで今回、燭台に合わせて、LEDキャンドルも四本購入しました。やはりカメヤマローソクさんが取り扱っている製品です。
一本、税込み1980円なり。4本で約8000円。燭台と電池を含めると約2万円ちょっと。トホホ
でも!割高のように思えますが、何と単三電池2本で320時間連続点灯します。
初期費用はかかりますが、一回一回取り替えなければならないローソクに比べても経済的。
問題は、どれだけ本物のローソクの輝きに近づいているか、ということ。さっき撮影した動画をご覧ください。
さすがに近くで見るとLEDとわかるのですが、昼間でも遠くからだと気づかないほどです。
ただ、あくまでも人工の光なので、聖書的にはどうなのか、ということについては、また今度。
週報はこちらです。
聖書箇所 『エゼキエル書』16章1-8節
続きを読む
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
新型コロナウイルスのおかげで、クリスマスの諸集会も軒並み中止。せめてクリスマスらしさをということで燭台を新しくしました。

▲カメヤマローソクの直営ショップで税込み10450円でした。届いたらけっこうデカかったです。
ただ、キャンドルから出るススや、気化したロウが冷やされて床が滑りやすくなるといったことも頭を悩ませる今日この頃。
そこで今回、燭台に合わせて、LEDキャンドルも四本購入しました。やはりカメヤマローソクさんが取り扱っている製品です。
一本、税込み1980円なり。4本で約8000円。燭台と電池を含めると約2万円ちょっと。トホホ
でも!割高のように思えますが、何と単三電池2本で320時間連続点灯します。
初期費用はかかりますが、一回一回取り替えなければならないローソクに比べても経済的。
問題は、どれだけ本物のローソクの輝きに近づいているか、ということ。さっき撮影した動画をご覧ください。
さすがに近くで見るとLEDとわかるのですが、昼間でも遠くからだと気づかないほどです。
ただ、あくまでも人工の光なので、聖書的にはどうなのか、ということについては、また今度。
週報はこちらです。
聖書箇所 『エゼキエル書』16章1-8節
続きを読む
2020.11.22主日礼拝説教「試練の意味」(創39:1-23)
2020.11.15主日礼拝説教「イエスにまねぶ」(ヨハネ6:1-13)
こんにちは、豊栄キリスト教会牧師の近 伸之です。
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
現在、分散して礼拝を守っているなかですが、第三礼拝の中で「子ども祝福式」を行いました。


みんなかわいいですね。でもメッセージはおとなしく聞いてくれません。
しかし心の中にはいまもみことばが静かに成長していることでしょう。これからが楽しみです。週報はこちらです。
聖書箇所 『ヨハネの福音書』6章1-13節
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
現在、分散して礼拝を守っているなかですが、第三礼拝の中で「子ども祝福式」を行いました。


みんなかわいいですね。でもメッセージはおとなしく聞いてくれません。
しかし心の中にはいまもみことばが静かに成長していることでしょう。これからが楽しみです。週報はこちらです。
聖書箇所 『ヨハネの福音書』6章1-13節
2020.11.8主日礼拝説教「救いはみことばを聞くことから」(ルカ16:19-31)
こんにちは、豊栄キリスト教会牧師の近 伸之です。
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
二週間前のブログ記事で、マンガ「ブラックジャック」のセリフが、子どもの頃に読んだ記憶と違っていることについて触れました。
ところがネットを探しても、それを裏付ける記事が見つかりません。自分の記憶が果たして正しいのか不安になりました。
雑誌に掲載されていたのがいつなのかはわかるのですが、40年前のものなのでヤフオクでも見つかりません。
また仮に見つかったとしても今では何千円もするものをこれだけのために購入するわけにもいきません。
ところがさらにネットで情報を検索していると、十年前に出たある雑誌に「変更箇所を網羅したリスト」が掲載されているというのです。
その雑誌とは、レトロ商品の販売買い取りを専門に展開している「まんだらけZENBU」51号。
発行日は2011年6月なので、やれやれまたヤフオクかと思いきや、今でも普通に新品を定価で買えました。
表紙はアレですが、内容はなかなか面白かったです
肝心のリストは見開き14ページで、全241話の変更箇所が豆粒みたいに小さな字で掲載されています。
さっそく問題の箇所があるかどうかを調べてみると、ありました。許可を得ていませんが、スキャンしたものをあげてみます。

院長のセリフも変更されたと思っていたのは私の記憶違いでしたが、ブラックジャックのセリフはほとんど記憶通りです。
(私の記憶)「あんた、あの富士見病院がその最先端の機械を使っていたことくらいは知ってるだろう?」
(実際)「おまえさん富士見産婦人科であの機械を使ってたことを知ってなさるんだろ?」
これが秋田書店の「週刊少年チャンピオン」で掲載されていたのが1980年12月ですから、私が9才のときになります。
当時は少年サンデー・マガジン・チャンピオンは中学生以上、小学生はコロコロ・ボンボン・少年ジャンプという棲み分けがありました。
ですから「ブラック・ジャック」のこの話は、おそらく歯医者か床屋の待合室でたまたま読んだのだろうと思います。
しかし言葉の意味もわからない、たった一度限りのセリフが40年ぶりに思い出されるという今回の経験は、正直驚きました。
いま、私たちの教会では、幼児や小学生が、大人に混じって礼拝に出席しています。
そして私の説教は大人にも難しいくらいなので、子どもたちにはまるでちんぷんかんぷんかもしれません。
しかしいま彼ら、彼女らの耳から入ってくるみことばは、私がそうであったように、何十年も心で保管され続けるのです。
わかりやすいお話しをする努力ももちろん必要ですが、みことばそのものの力に信頼するほうが重要です。
そしてひたすら語り続けること、また今は意味はわからなくても聞き続けること。それを忘れないでいきたいものです。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』16章19-31節
続きを読む
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
二週間前のブログ記事で、マンガ「ブラックジャック」のセリフが、子どもの頃に読んだ記憶と違っていることについて触れました。
ところがネットを探しても、それを裏付ける記事が見つかりません。自分の記憶が果たして正しいのか不安になりました。
雑誌に掲載されていたのがいつなのかはわかるのですが、40年前のものなのでヤフオクでも見つかりません。
また仮に見つかったとしても今では何千円もするものをこれだけのために購入するわけにもいきません。
ところがさらにネットで情報を検索していると、十年前に出たある雑誌に「変更箇所を網羅したリスト」が掲載されているというのです。
その雑誌とは、レトロ商品の販売買い取りを専門に展開している「まんだらけZENBU」51号。
発行日は2011年6月なので、やれやれまたヤフオクかと思いきや、今でも普通に新品を定価で買えました。
表紙はアレですが、内容はなかなか面白かったです
肝心のリストは見開き14ページで、全241話の変更箇所が豆粒みたいに小さな字で掲載されています。
さっそく問題の箇所があるかどうかを調べてみると、ありました。許可を得ていませんが、スキャンしたものをあげてみます。

院長のセリフも変更されたと思っていたのは私の記憶違いでしたが、ブラックジャックのセリフはほとんど記憶通りです。
(私の記憶)「あんた、あの富士見病院がその最先端の機械を使っていたことくらいは知ってるだろう?」
(実際)「おまえさん富士見産婦人科であの機械を使ってたことを知ってなさるんだろ?」
これが秋田書店の「週刊少年チャンピオン」で掲載されていたのが1980年12月ですから、私が9才のときになります。
当時は少年サンデー・マガジン・チャンピオンは中学生以上、小学生はコロコロ・ボンボン・少年ジャンプという棲み分けがありました。
ですから「ブラック・ジャック」のこの話は、おそらく歯医者か床屋の待合室でたまたま読んだのだろうと思います。
しかし言葉の意味もわからない、たった一度限りのセリフが40年ぶりに思い出されるという今回の経験は、正直驚きました。
いま、私たちの教会では、幼児や小学生が、大人に混じって礼拝に出席しています。
そして私の説教は大人にも難しいくらいなので、子どもたちにはまるでちんぷんかんぷんかもしれません。
しかしいま彼ら、彼女らの耳から入ってくるみことばは、私がそうであったように、何十年も心で保管され続けるのです。
わかりやすいお話しをする努力ももちろん必要ですが、みことばそのものの力に信頼するほうが重要です。
そしてひたすら語り続けること、また今は意味はわからなくても聞き続けること。それを忘れないでいきたいものです。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』16章19-31節
続きを読む
2020.11.1主日礼拝説教「イエスこそ真の律法」(ルカ16:14-18)
こんにちは、豊栄キリスト教会牧師の近 伸之です。
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
今、礼拝説教はルカ福音書の講解説教を行っておりますが、ルカを語るうえでどうしても避けることのできないのがこの一冊。

今から約30年前の1991年、「日本同盟基督教団百周年記念出版」として世に出されたものです。
ルカ福音書の全編を当時の正教師139人で分担して、ひとり約3000字程度の説教集となっています。
1991年の百周年記念大会のときにはまだ新米クリスチャンだった私は、この説教集によって育てられたと言っても過言ではありません。
そしてこのところ私が扱っているルカ15章以降は、ちょうど当時の新潟ブロックの先生方が書いています。
先週の箇所は、この豊栄の前任牧師である若月先生、そして来週の箇所は、私の母教会の長谷部先生が記しています。
これから礼拝説教で取り上げていく聖書箇所は18章のはじめまで、新潟の先生方が書いておられます。
30年前ですから、それらの先生方は今の私(49歳)よりも若いか、同世代という方がほとんどです。
当時は信徒であった自分が、いま当時の先生方よりも年上となり、同じ聖書箇所と取っ組み合っている。なんだか不思議な感覚です。
この30年で世の中も教会も変わりました。これからも変わっていくのでしょう。
しかし聖書のことばだけは変わりません。私たち牧師は、これからも粛々と語ってゆくのみです。
来年、同盟教団は130周年記念大会を開催する予定です。そこでもう一度、説教集という記念事業を行うのも面白いかもしれません。
新型コロナウイルスという未曾有の経験の中で私たちが拠っていくべきものは、やはりみことばしかないのですから。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』16章14-18節
続きを読む
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
今、礼拝説教はルカ福音書の講解説教を行っておりますが、ルカを語るうえでどうしても避けることのできないのがこの一冊。
今から約30年前の1991年、「日本同盟基督教団百周年記念出版」として世に出されたものです。
ルカ福音書の全編を当時の正教師139人で分担して、ひとり約3000字程度の説教集となっています。
1991年の百周年記念大会のときにはまだ新米クリスチャンだった私は、この説教集によって育てられたと言っても過言ではありません。
そしてこのところ私が扱っているルカ15章以降は、ちょうど当時の新潟ブロックの先生方が書いています。
先週の箇所は、この豊栄の前任牧師である若月先生、そして来週の箇所は、私の母教会の長谷部先生が記しています。
これから礼拝説教で取り上げていく聖書箇所は18章のはじめまで、新潟の先生方が書いておられます。
30年前ですから、それらの先生方は今の私(49歳)よりも若いか、同世代という方がほとんどです。
当時は信徒であった自分が、いま当時の先生方よりも年上となり、同じ聖書箇所と取っ組み合っている。なんだか不思議な感覚です。
この30年で世の中も教会も変わりました。これからも変わっていくのでしょう。
しかし聖書のことばだけは変わりません。私たち牧師は、これからも粛々と語ってゆくのみです。
来年、同盟教団は130周年記念大会を開催する予定です。そこでもう一度、説教集という記念事業を行うのも面白いかもしれません。
新型コロナウイルスという未曾有の経験の中で私たちが拠っていくべきものは、やはりみことばしかないのですから。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』16章14-18節
続きを読む
2020.10.25主日礼拝説教「神か、富か」(ルカ16:1-13)
こんにちは、豊栄キリスト教会牧師の近 伸之です。
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
「鬼滅の刃」の大ヒットが社会現象となっておりますが、例によってまったく見ておりません。
代わりに最近、就寝前に聖書の次に読んでいるのが手塚治虫の名作「ブラック・ジャック」。
いくつかの話は、小学生の頃にリアルタイムで読んでいましたが、最近読み直してみて新しい発見がありました。

じつは小学生の頃に読んだ記憶では、3コマ目の院長とブラック・ジャックのやりとりは、上のものとはまったく違っていて、こんな感じでした。
院長「うちの病院では最先端のCTスキャンを使っているんだ!」
ブラック・ジャック「あんた、あの富士見病院がその最先端の機械を使っていたことくらいは知ってるだろう?」
小学生にはいったい何のことを言っているのかわからなかったのですが、さすが小学生、言葉だけはその後もよく覚えていたのです。
大人になってから知ったのは、このやりとりが連載当時(1980年)に起こった「富士見産婦人科病院事件」を指していたということ。
この事件の詳細はリンク先で読めますが、結審したのは2004年、被害者にとってはじつに四半世紀にわたる戦いとなりました。
単行本に収録するにあたってセリフが変えられたのでしょうが、たかがマンガと侮るなかれ、社会を映す鏡でもあると改めて思わされます。
ましてや教会で語られる説教はどうでしょうか。
かつて福音派では「説教で時事問題に触れたりするのは普遍性が失われる」と敬遠されていた時期がありました。
しかし信仰者が、その時代・世界の中でどのように考え、戦うべきかを指し示すのも説教の使命です。
その時代・世界の中で移り変わっていく事柄から目を背けず、そのうえで決して変わることのないものを提示する。
そのような説教を語っていきたいと願わされます。まずは喰わず嫌いの「鬼滅の刃」を受け入れることから始めるべきでしょうか。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』16章1-13節
続きを読む
外出自粛やテレワークの中で経済的、精神的に疲れをおぼえておられる方々に、神様からの慰めがありますようにと祈ります。
「鬼滅の刃」の大ヒットが社会現象となっておりますが、例によってまったく見ておりません。
代わりに最近、就寝前に聖書の次に読んでいるのが手塚治虫の名作「ブラック・ジャック」。
いくつかの話は、小学生の頃にリアルタイムで読んでいましたが、最近読み直してみて新しい発見がありました。

(第236話「されどいつわりの日々」より
手塚治虫・手塚プロダクション・秋田書店)

じつは小学生の頃に読んだ記憶では、3コマ目の院長とブラック・ジャックのやりとりは、上のものとはまったく違っていて、こんな感じでした。
院長「うちの病院では最先端のCTスキャンを使っているんだ!」
ブラック・ジャック「あんた、あの富士見病院がその最先端の機械を使っていたことくらいは知ってるだろう?」
小学生にはいったい何のことを言っているのかわからなかったのですが、さすが小学生、言葉だけはその後もよく覚えていたのです。
大人になってから知ったのは、このやりとりが連載当時(1980年)に起こった「富士見産婦人科病院事件」を指していたということ。
この事件の詳細はリンク先で読めますが、結審したのは2004年、被害者にとってはじつに四半世紀にわたる戦いとなりました。
単行本に収録するにあたってセリフが変えられたのでしょうが、たかがマンガと侮るなかれ、社会を映す鏡でもあると改めて思わされます。
ましてや教会で語られる説教はどうでしょうか。
かつて福音派では「説教で時事問題に触れたりするのは普遍性が失われる」と敬遠されていた時期がありました。
しかし信仰者が、その時代・世界の中でどのように考え、戦うべきかを指し示すのも説教の使命です。
その時代・世界の中で移り変わっていく事柄から目を背けず、そのうえで決して変わることのないものを提示する。
そのような説教を語っていきたいと願わされます。まずは喰わず嫌いの「鬼滅の刃」を受け入れることから始めるべきでしょうか。
週報はこちらです。
聖書箇所 『ルカの福音書』16章1-13節
続きを読む